初めて受診を希望される方へ
初診は予約制となっております。まず、お電話でご相談ください。
※金岡中央病院での診察は、入院治療を前提とした患者さんが対象となります。外来治療のみを希望される場合は、当院のサテライトクリニックである「あいメンタルクリニック」にて診察することがあります。特別な事情があり、金岡中央病院での外来治療を希望される方はご相談ください。
入院時の持ち物
入院時の診察、手続きに必要なもの
- 他院からの診療情報提供書(紹介状)
- 健康保険証等一式
- 服用中のお薬
- お薬手帳
- ご本人の認め印
- ご家族の認め印
- 入院時預り金5万円(生活保護を受けておられる方は5,000円です)
アルコール依存症の入院治療について
アルコール依存症での入院治療は、アルコール専門病棟(開放病棟)で3ヶ月の治療を行います。
医師・看護師・薬剤師・栄養士・精神保健福祉士がチームとして関わります。
入院後は、アルコールの解毒や離脱症状への対応、身体合併症への治療や精神科的治療を行います。アルコール専門治療の柱となるのは「アルコールリハビリテーションプログラム(ARP)」であり、プログラムを通して断酒への動機を強化し、断酒生活の基盤づくりを行います。
※アルコール専門病棟は、アルコールが抜ければ、基本的には普通に日常の治療生活を送れる患者さんが治療を受けている病棟です。
※当院のアルコール専門病棟は男子病棟です。なお、あいメンタルクリニックでは女性のアルコール依存症の方の治療も行っております。
アルコールリハビリテーションプログラム(ARP)の内容
基礎講座 | 初回入院の患者さんを対象にビデオを用いてアルコール依存症の基礎知識を得てもらいます。 |
例会 (院内例会 昼例会 夜間例会) |
断酒会形式の例会を体験します。 |
グループミーティング | テーマに基づいたミーティングを行います。 |
レクチャー | 「アルコール依存症を知る」のテキストを用いて、講義形式で酒害の認識を深めます。 |
スポーツ・基礎体力づくり | ソフトボールやウォーキング、卓球、体操(ヨガ)、ストレッチ等を通して基礎体力づくりを行います。 |
起立・歩行訓練 (リハビリテーション) |
アルコールによる末梢神経障害や筋萎縮によって、起立や歩行が困難となっている患者さんに理学療法士が来院し、起立、歩行の訓練や指導を行います。 |
体力測定 | 入院期間中に体力の回復を自覚し、アルコールの無い健康的な生活の良さを実感してもらいます。 |
農耕 | 当院所有の畑で野菜作りを行い、自然とふれあい、健康な心身を取り戻していきます。 |
作業所説明会 | 退院後に地域で断酒を継続していくために、作業所のスタッフが活動内容の説明を行います。 |
断酒会 AAメッセージ | 自助グループ(断酒会、AA)がメッセージを伝えるために来院し、自助グループへと誘います。 |
自助グループへの出席 | 地域の一日研修会や地区昼例会に参加し、他機関や回復している人との交流を図ります。 |
入院生活について
入院生活に必要なもの
- 衣類(原則として、日中は普段着で過ごしていただきます。)
- タオル・バスタオル
- 洗面道具・歯ブラシ
- 箸、箸箱、プラスチック製のコップ
- 入浴用品(石鹸、シャンプー、リンスなど)
- 電気カミソリ、T字型のカミソリ
- 院内用の履き物(滑りにくいもの)
- 筆記用具
- 書籍2冊
『アルコール依存症を知る』
『指針と規範』
※ お持ちでない方は入院後に購入していたきます
【ご注意】
- 状態によっては、衣類リース、オムツの利用となります。
- 貴重品、危険物(ハサミ、刃物等)の持ち込みはお断りしています。
- アルコール類、アルコールを含有したものの持ち込みは禁止しています。
面会時間
平日・日祝日 10時~16時
※上記以外にもご面会が可能な場合がありますのでお申し出ください。
【ご注意】
- 食品衛生上、生ものや腐敗しやすいものの持ち込みはご遠慮ください。
- 危険物の持ち込みは禁止しております。
- 酒気を帯びた方の面会は、固くお断りします。
- 病状その他理由により面会を控えていただく場合がありますのでご了承ください。
外出・外泊について
入院後1週間の解毒が過ぎれば主治医の許可のもと治療プログラム以外の時間の外出、外泊が可能です。外出・外泊時にも断酒を守り、用件を済ませて予定通りに帰院することが重要です。(飲酒できる状況であっても飲まずに過ごせることが重要です。)
他科受診について
当院は精神科単科の病院となります。入院中に他科を受診する必要がある場合はご家族で送迎していただきます。
なお、かかりつけの病院等がある場合は入院時にお知らせください。
ご家族の方へ
アルコール依存症者のご家族は、アルコールを飲むことにより起こる様々な問題の解決にふりまわされ、巻き込まれ、結果として怒りや悲しみ、あきらめの感情の中で毎日を送り、心身の健康を失い、疲れきっています。
どこへ相談に行ったらよいかわからず、長期間抱え込んでいたのではないでしょうか。
アルコール依存症者であるご本人が問題に気付かず、思うように治療に向き合いにくいなか、まずご家族からSOSを出すことや、ご家族や周囲の人からアルコール依存症という病気を正しく理解し、対応を考えていくことが重要です。
ご家族自身が苦しみや混乱から解放され、回復していただくことが一番であると考えておりますので、そのために当院の家族教室プログラムへ参加することをご検討ください。
(家族教室は、ご本人が治療につながっていなくても、酒害に悩むご家族や周囲の方であれば参加していただけます。)
第2、第4金曜日 AM10:00~AM11:30
※参加される場合は事前にお電話下さい。
費用は無料です。
退院後に断酒生活を継続するために
外来治療
アルコール依存症からの回復には長期間の断酒継続が必要となります。
そのため、退院後の定期的な外来通院が必要となります。
外来治療にあたり、症状によって自立支援医療費の制度がご利用いただける場合があります。
アルコールデイケア
退院後の断酒継続のための生活リズムの維持や余暇の充実、就労の準備などを目的に、日中過ごす場所としてご利用いただけます。
アルコールの治療プラグラムも行っております。当院の外来治療を受けている方が対象となります。
訪問看護
看護師が医師の指示のもと定期的に自宅へ訪問し、断酒を基盤とした家庭での健康づくりをサポートします。